Written by kola

なぜ家を買うのか?「家を買う」という決断

PLANNING ライフプランニング

『家を買う』という決断

“結婚=マイホーム”

 “子供が生まれたからそろそろ”

 “周りの友達が買ったから”

上記のように、もしあなたが盲目的に家の購入を考えているなら、ぜひ一度立ち止まり、今後のライフスタイルや資産形成について考え、マイホーム購入計画を立ててみてください。

ここでは家の購入を決断する前にぜひ行ってほしいこと、考えてほしいことを記載いたします。

1.なぜ家を買うのか?

先程の例に当てはまった方は、今一度なぜ家を買うのかを考えてみてはいかがでしょうか。もちろん欲しいから買うというのも立派な理由ですし、理由がなければ買って後悔するものでもありません。

一度見つめ直して突き詰めることで、今後家づくりや家を選ぶ際の基準となる物差しを持てることにつながるかと思います。例えば、子供が3人いてそれぞれに部屋を用意してあげたい(賃貸では叶わないのか?ということについては今は置いておきます)という理由に行き着いたのであれば、間取りを決める際におのずと子供部屋が優先されることでしょう。こうして一度言語化しておくことで、頭の整理でが着くのでとてもオススメです。なぜ家を買うのか?ということについて今一度考えてみてください。

家は買うこともできるし、借りることもできる

物凄く当然のことを言っておりますが、この選択肢についても一度じっくりと考えてみましょう。

今あなたはマイホーム購入のゴールへとひたすら走っていませんか?本当に自身の目指すべきゴールがそこなのか、一度立ち止まり周りを見渡してみてください。あなたも周りにも様々なゴールがあります。最適なゴールを選択し、そのゴールへと全力疾走しましょう!

家は購入後、売却して再び賃貸の生活へと戻すこともできますが、物件によっては資産が目減りすることもあり、 “買う→借りる” に変更するには条件が整う必要があります。金銭的に戻れないケースもあります。逆に、“借りる→買う”へはいつでも変えることができますので、焦らずにゆっくりと検討していきましょう。

例えば私の場合は、結果として家の購入に至りましたが、住み替えることもできるように売却時の金額がローン残高を下回らないようにローンの借入金をセーブしています。これによりマイホーム購入後もいつでもまた違うゴールが見つかった時に走り出せるようにしています。

決して周りに流されて買う値段ではありませんし、もしかしたら人生最大の損をしてしまう結果となるかもしれません。しっかりと購入と賃貸のメリットデメリットを自らの生活に当てはめてじっくりと考えてみてください。

2.いくらの家を買うのか?

さて、ここからは家の購入を考えた楽しいお話です笑

家の購入を考え始めた時にまず直面するのが予算の問題ですよね。

ハウスメーカーに見学に行っても、不動産屋へに物件の相談に行っても、まず最初に間違いなく聞かれるのが予算です。もちろん年収から大体の支払い可能額を試算してもらい、話を進めることは可能です。しかし、予算については一度じっくり考えて頂きたいです。ハウスメーカーでよくあるのが収入がいくらであれば大体これくらいのローンが組めて総額いくらになります、とういう話です。これはあくまでも一般的な支払い能力の話です。

収入が同じでも各家庭により支出が全く異なる。(=予算が異なる)

例えば、フィットネスジムの体験に行った際に会費は5000円なので1万円程度のお小遣いをもらっていれば通えます。と言われているのと何も変わりません。

『いやいや、他にも出費はあるし、小遣いの半分もジムには払えないよ…』

という方もいれば、

『来年になれば小遣いはアップするし、今のところ他に出費はないのでいけそうだな』

という方もいると思います。ジムに対する思いやその他の出費が違うのは当然です、これは家のローンにも言える話です。

もちろん、家族構成が異なれば数年後の支出の額は当然違います、これも当然です。趣味も違えば旅行に行く回数も違う、なのにどうして収入から予算が決められるのでしょうか。

あなたのライフスタイルにしっかりとあった予算を算出することで、今後の生活の安心感がより高まると思います。

では実際どうやってライフスタイルにあった予算を算出すればいいの?

それは将来までを見える化する事で可能となります、まずは、ライフプランニングシートの作成をお勧めします。

ライフプランニングシートとは、将来に渡っての収支に家族のライフイベントを照らし合わせ、今後の資産状況を把握するためのシートです。将来のいつの時点でどれほどの資産が形成できているかもイメージすることができます。あくまでイベント事や収支も仮定ですが、一度、今の生活が継続したときにどんな将来が待っているのかを見ておくことはとても重要になると思います。

作成についてはライフプランニングシートの作り方を参考にしてみてください。

初めてシートを作成するときのポイントとしては、あまり切り詰めて細かく金額を設定するよりは、大まかでも大丈夫なので80歳、90歳くらいまで遠い将来までの長い期間をイメージできるように心がけてください。大きな流れを捉えた後に、細かく設定を見直していくようにしてみてください。この時に毎月のローン返済額も様々な金額を入力し、自分にあった返済額を見つけてみてください。35年ローンですと、毎月の支払額が1万円変わるだけで予算も大きく変わりますが、同時に将来の資産形成にも大きく影響を与えますので、バランス感覚を大事にしながら色々試してみてください。

3.予算の使い方

予算が決まったら次は予算の配分です。

土地、建物、外構、インテリア、諸費用等について配分を行なっていきます。ここで重要なことは、それぞれの相場を知ることですが、最初からそんなのは分からないですよね。それを知るのに役に立つのがハウスメーカーの見学です。大体の予算が決まったら思い切って見学へいきましょう! ここで注意することは『ハウスメーカーはあくまで家を売ることが仕事』これを忘れないでください!そのために土地探しのお手伝いや、さまざまな情報提供をしてくれます。とてもいい人に見えます!笑 でもここは冷静に。とにかくフラットな感情で情報収集に努めてくださいね。

ハウスメーカーでの情報収集は、建物の相場感とそれにかかる諸経費の相場感の把握を重点的に行ってみてください、もちろん土地や外構についても遠慮なく聞いてしまいましょう。何社かハウスメーカーを見学すると、次第に土地や外構を含めた自らの予算配分がなんとなく見えてくると思います。

これと並行して、不動産屋や不動産の物件サイトを利用して土地の情報収集にも努めてみてください。住みたいエリアの相場と建てたい家の相場がわかり、予算配分の精度が上がると思います。

*ハウスメーカーで注意したいトラップ*

  • 予算配分で、土地や外構、建物以外の予算を可能な限り少なく見積り建物の配分を大きくしてくること。(私の場合は外構の予算が少ないことにきづかなかった)
  • 伝えた予算に気持ち上乗せをしてプランニングしてくること。

 

判断のとき

判断の時と少し大袈裟に書きましたが、私は最低でもここまで調べてから家を購入するのかどうかを決断しても決して損はないと思います。ちなみにここまでは以下のリスクを除外して検討を進めていますが、これらのリスクも今後の人生に大きく影響を与えますのでしっかりと検討してみましょう。

私の考えるリスク

  • 地震、豪雨、洪水などの天災が頻発する時代
  • 日本の人口は減少を続け、都市部への人口一極集中が更に進む
  • 5Gが普及することで家の在り方が大きく変わる