Written by kola

投資初心者必見!必ず使えるチャートパターン(反転パターン)

テクニカル分析 投資

“反転パターン”の 重要チャート3選

これからテクニカル分析を始めようとしている方、テクニカル分析初心者へ向けたテクニカル分析入門編です。基礎的なチャートに関する知識と、最初に覚えるべきチャートパターンについて紹介していきたいと思います。徐々にレベルアップしていけるようにシリーズ化していきますので、レベルに合わせて確認していただければと思います。

今回は反転パターンに着目していきます。反転パターンとは、すでに存在しているトレンドから逆のトレンドへと転換する時によく見られるパターンのことです。では早速チャートパターンを紹介していきたいと思います!(前回はトレンドフォローのパターンについて解説しているので、まだの方はぜひチェックしてみてください!)

1.ヘッドアンドショルダーズ

その名の通り頭と左右の肩が存在するチャートのことを指し、非常に有名なチャートパターンの一つです。まさに反転パターンの王様といっても過言ではありません。必ず覚えましょう!

ヘッドアンドショルダーズの定義とは

  • これまでのトレンドラインをブレイクすること
  • 3つの山を形成し中央が最も高い
  • ネックラインを割ること

「トレンドラインのブレイク」および「ネックラインを割る」点については、その日の終値で抜けていることを確認することが重要です。一時的なブレイクなど(ヒゲだけ抜けている状態など)、明確に抜けていない場合はシグナルとして捉えないことも検討してみてください。

では実際にチャートを参考に見てみましょう。

直近のナスダックETF ”QQQ”の下落トレンドの合間に発生した、一時的な調整(上昇)の際に形成されたヘッドアンドショルダーズです。

緑色の上昇トレンドラインに沿って上昇を続け、オレンジ色の丸印で2つピークをつけた後、トレンドラインを割っている。この時に緑色の上昇トレンドラインは続かないことが予想されるが再び上昇する可能性は大いにある。ここで注目すべきところは3つ目のオレンジ色の丸の手前の赤いネックライン(ヘッドアンドショルダーズ形成時に左肩の後にできる首根っこのライン)で下落が一度反発し右肩を作りにいく場面である。この赤いネックライン付近で上昇に転じた際にヘッドアンドショルダーズ形成の可能性を疑い、準備するのがベターである。さらにその後、右肩を形成しネックラインを明確に割った時点で上昇のトレンドが反転したと言える状態となる。

要は赤色で示しているネックラインを基準に、ラインを割る割らないで反転を予想しながら徐々に自らの予想の角度を上げていき、利確やエントリーポイントを探っていくのがセオリーではないでしょうか。

どのタイミングでエントリーするべき?

上昇トレンドからの反転を確度の高いものとし、エントリーするタイミングを図るにはネックラインが肝になります。ピークの後にネックラインを形成、再びそのネックラインを割ったタイミングが確度の高いエントリーポイントと言えるでしょう。上昇トレンドに乗っていた場合も同様にネックラインを割ったタイミングが利益確定のタイミングと言えるでしょう。利益確定ポイントが遅いと思われる方もいるかもしれませんが、利益は伸ばせるところまで伸ばすのが良いという考えに基づいているので一つの考え方として捉えていただければ幸いです。

2.ヘッドアンドショルダーズボトム

続いては、先ほど紹介したヘッドアンドショルダーズがトップを形成するパターンに対して、ボトムのチャートの紹介です。基本的に定義や形成のされ方などはトップと同じであるが、いくつか違いとして抑えておきたいポイントがあるので説明します。

ヘッドアンドショルダーズとの違い

同じ形を形成(上下反転)していると言えども、上昇と下降では投資家心理も世の中の状況(景気)も全く異なることが予想されます。では、この2つのチャートを比較していく中でどんな点に着目する必要があるか、ボトムからの上昇におけるポイントを3つ紹介したいと思います。

  • 出来高が重要となる
  • 期間が長い
  • ネックラインが下向きに傾斜している可能性が高い

これら3つのポイントがなぜ下降と上昇で異なるのか、これらを解説していきます。

出来高の重要性

まず、下降局面において更なる下降を生み出すにはファンダメンタルズや景気などはあまり関係ない。なぜなら買われすぎであったり、下降に対する投資家の恐怖があれば下降を続けるからである。要するに下降するのにパワーはそこまで必要としないのである。一方で、上昇においては様々なパワーが必要となる。これまでの下降局面を逆転させなければならないからで、このパワーを表すのが出来高ということになる。よって出来高の上昇を伴うヘッドアンドショルダーズボトムはより期待値が高くなる。

期間について

こちらも出来高同様に、下降局面では期間(時間)を必要としない。これまでの利益確定や更なる上昇を狙った投資家の売り注文は一瞬のうちにやってく。だからピークの時間はとても短い。これに対して、ボトムからの上昇には時間を要する。安堵から恐怖へ気持ちが変わる時間と、恐怖から安堵へと気持ちを切り替えるときに時間の差があって当然なことは投資の世界だけでなく容易に理解できるのではないでしょうか。

ネックラインの傾向

トップににおけるネックラインはやや上向きもしくは水平であることが多く、ボトムにおいてはやや下向きの傾向がある。

このように反転相場における有名チャート(上下反転)において、投資家心理に違いがること、特性の違いにより同じようなチャートに見えても、抑えるポイントが違うことは理解しておいて損はないでしょう。

どのタイミングでエントリーするべき?

基本的にヘッドアンドショルダーズと同様にネックラインを割ったタイミングが最も確度の高いエントリーポイントといえるでしょう。

3.ダブルトップ、ダブルボトム

名前の通り、二つの山(もしくは谷)を形成し、トレンドが反転するパターンです。

ダブルトップの定義とは(ダブルボトムはこの逆)

  • 前回安値を切り下げていること
  • トップの高値が前回の高値とほぼ同値であること

では早速実際のチャートを確認してみましょう。

上記チャートのように前回高値を上回らない場合は「若干弱気相場になりつつあるな」などと予想が立てやすいですが、時として前回高値を上回る強気相場と思わせる「ダマシ」と呼ばれるチャートが存在するので注意が必要である。当日の終値で確実に上抜けていたり、安値を割っている。数日様子を見るなど、相場の誤差のようなチャートにくれぐれも右往左往されないように冷静に分析していきましょう。

どのタイミングでエントリーするべき?

ダブルトップにおいては、利益確定ポイントとして前回安値を割ったタイミングが最適なポイント。ダブルボトムにおいては、前回安値付近で反発した後、前回高値をブレイクしたポイントが買い注文のタイミングと言えるでしょう。

最後に

今回の反転パターン3選はいかがだったでしょうか?とりわけヘッドアンドショルダーズのチャートは頻繁に現れるので、トップとボトムを分けて紹介させていただきました。もちろん、出来高の話などは他の上昇パターンでも言える話ですので気にして見てみてください。

加えて、私の紹介しているエントリータイミングでは少し遅いのでは?利益をかなり取り損ねていない?と思われる方も多いのではないでしょうか。特に反転パターンについてはこれまで調整局面で毎回反転を疑うことになるわけで、反転しない可能性の方が多いにあります。よって、毎回可能性でエントリーしていてはいくら軍資金があっても足りません。なので、確実にパターンが形成されるまで待つことをお勧めします。

さて、この調子でテクニカル分析に必要な知識を少しづつ蓄えていきましょう!ではまた次回もよろしくお願いします。

👉投資初心者必見!必ず使えるチャートパターンシリーズ