Written by kola

2024年から始まる!?新しいNISAってなに?

NISA

『一般NISA』から『新しいNISA』へ

2023年で一般NISAが終了し、2024年からは新しいNISAへ変更となります。その変更点をまとめて解説をしていきたいと思います。って言われてもそもそも『一般NISA』ってなにー?古いNISA知らない!という方についても、記事の中で解説していきますのでご安心ください。

そもそもNISAってなに?

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり税金がかからなくなる制度です。

NISAの種類

  • 一般NISA(成年)
  • つみたてNISA(成年)
  • ジュニアNISA(未成年)

NISA種類別の対象期間

  • 一般NISA:2014~2023年
  • つみたてNISA:2018~2042年
  • ジュニアNISA:2016~2023年

NISAという非課税制度の中に、短期・長期による投資手法や年齢によって3種類の分類があるということです。今回は一般NISAとその後継となる新しいNISAについて解説していきます。ジュニアNISAについては、『まだ遅くない!ジュニアNISAをススメる2つの理由』で解説していますので是非ご覧ください。

一般NISAの概要

『株式・投資信託等を年間120万円まで購入でき、最大5年間非課税で保有できる』とされているもので、以下の条件で利用可能となっています。

誰ができるの?(対象者)

日本にお住まいの20歳以上の方(成人年齢引き下げに伴い2023年は、18歳以上の方)

いくらまで投資できるの?(毎年の投資枠)

毎年120万円まで

いつまでできるの?(非課税期間)

2023年まで(2024年からは『新たしいNISA』へ変更)

注意点は?

  • 一般口座に比べると購入できる商品に制限がある
  • その年の投資枠に未使用分(120万円のうちの未使用分)があっても、翌年以降への繰り越し不可

おさえておきたいポイント

  • 年毎に口座開設の金融危機関の変更と一般NISA・積み立てNISAを変更することが可能
  • 非課税期間(5年)終了後も翌年の非課税投資枠へ移管(ロールオーバー)することで非課税での運用を継続できる

ロールオーバーとは?

非課税期間終了後に翌年の非課税投資枠を使用して、期限切れとなる非課税対象商品を再度非課税の枠の中で運用するための制度です。

下記図で説明すると、2014年に運用を開始した100万円の非課税対象商品が、5年間の運用を経て2019年に期限切れを迎える際、2019年分の枠を使用して再度非課税で運用をスタートさせるイメージとなります。この時、2019年の枠120万円のうち100万円を使用したので2019年に新規に購入できる非課税商品は20万円分のみということになります。

2015年に購入した100万円分の商品を2020年の非課税投資枠でロールオーバーする際は、2019年に行なったロールオーバーを再度手続きすることで可能となります。よって毎年ロールオーバーの手続きは必要となります。

ちなみに非課税期間の5年を過ぎてロールオーバーしない場合は、課税口座へ移管もしくは売却となります。

『新しいNISA』ってなに?

これまで解説してきた『一般NISA』が2023年で終了し、2024年からスタートするのが『新しいNISA』で基本概念は同じですが、一部変更となっている点があるので解説していきたいとおもいます。

誰ができるの?(対象者)

日本にお住まいの18歳以上の方(成人年齢引き下げに伴い)

いくらまで投資できるの?(毎年の投資枠)

毎年122万円まで

  • 1階部分 つみたてNISAと同様の商品と手法 (上限20万円)
  • 2階部分 一般NISAと同様の商品と手法(上限102万円)

いつまでできるの?(非課税期間)

2024~2028の5年間

注意点は?

  • 2階部分の枠を使用するためには、原則1階部分で積み立て投資を行う必要がある

おさえておきたいポイント

  • 一般NISA からのロールオーバーは可能(102万円を超える場合は1階部分20万円の枠を使用する)
  • 2階部分はつみたてNISAの非課税投資枠を使用してロールオーバー可能

まとめ

『新しいNISA』の特徴を見ていくと、これまでの『一般NISA』に『つみたてNISA』を付け加えたような制度になっているように見えるかと思います。まさしく国が積み立てによる投資を推し進めていくための変更というところではないでしょうか。

『一般NISA』と『つみたてNISA』の合体版ということで、ぱっと見、一度で2度美味しいような感じはありますが、つみたてNISAのロールオーバーを考えると少しハードルが高いように見えます。しかし、今後も『新たしいNISA』が2028年以降も姿を変え、ロールオーバーにより10年程度の非課税運用ができるとすると投資総額の面でアドバンテージがあるように感じています。今後も『新しいNISA』についての動向はチェックしていきたいと思います。